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飯積神社について

~私の氏神さま~

仲哀天皇・神功皇后伝説と共に、櫟津岡に鎮座する飯積神社。

飯積神社拝殿

愛媛県西条市、南西に遠く霊峰石鎚山を望む渦井川のほとり、櫟津岡(いちいづのおか)と呼ばれる岡に飯積神社は鎮座しています。

櫟津の名は、古代よりこの岡に櫟(いちい)の木が繁茂し、また海水が岡のあたりをめぐり船着き場(津)を形成していたことに由来するそうです。

また、第14代仲哀天皇とその皇后、神功皇后がこの岡にとどまられ、櫟で笏(しゃく)をお作りになったと伝えられています。

主祭神は飯積大神(倉稲魂命;うがのみたまのみこと)で、古くから先住民が祀っていた国魂愛比賣(えひめ)を併せ祀ったのがこの神社のはじまりとされています。


子どもの頃、楽しみは露店と秋祭り。神社の歴史は皆目知らず。

子どもの頃、そんな歴史など皆目知らず、ときどき家族と神社にお参りしたりしていました。一番覚えているのは夏越祭(なごせ)で、今も旧暦6月16日におこなわれていますが参道に並ぶ夜の露店が楽しみでした。

それとやはり楽しみは秋祭り(毎年10月16・17日)です。氏子の地区地区に太鼓台があり、学校は休みに。祭りに参加するのが奨励されていて太鼓台の運行中ずっと付いて回りました。祭りが終わっても太鼓の音が聞こえてくるようで、音が耳に残っているほどでした。

鳥居に石を投げ鳥居の上に載せたことや、天満天神祭(毎年4月29日)で境内の土俵で相撲を取ったことも思い出します。(当時は勝つとお金がもらえました。現在、土俵の跡はありますが諸事情により相撲は実施されていません)

飯積神社境内
いろいろな思い出がある神社境内(参道)。



大人になり、生まれ故郷を離れていろいろあって、飯積神社のことを調べました。調べようと思ったのは古神道との縁が大きかったです。そうしたらすごい歴史やいわれがあるんだということがわかりました。

秋祭りも子どもの頃は1つのイベントぐらいの認識でしたが、古くからの伝統があって地域のみんなが力を合わせて運行するとっても大切な行事(神事)なんだと思うようになりました。

《飯積神社の年中行事》
1月元旦 歳旦祭 新年祈願祭
 1月4日  仕事始め祭
 (正月・5月9月)  日待祭
 2月1日  年賀厄除祭
 3月22日  社日祭
 4月29日  春祭(天満天神祭)
 (旧)6月14日(大生院地区)  夏越祓
 (旧)6月16日(本社)  〃
 9月  新宮祭
 9月18日  社日祭
 10月16日  宵宮
 10月17日  例大祭 神幸祭
 11月15日(前後の日曜日)  七五三祭
 12月下旬  大先(おんざき)祭
 12月31日  年越祭


万葉集巻十六(長忌寸意麻呂)
長忌寸意麻呂の古歌(万葉集巻十六)を刻んだ石碑が境内南にある。



神社の由緒は小早川隆景の四国攻め(1585年)による戦火および安政の失火により宝物古記を消失し詳しくはわかりません。

唯一残っている社記には、櫟津について万葉集巻十六にある長忌寸意麻呂(ながのいみきおきまろ)が京師に遊んだときの即興歌「刺名倍尓湯和可世子等櫟津乃桧橋従来許武狐尓安牟佐武(さし鍋に湯沸かせ子ども 櫟津の 檜橋より来む 狐に浴むさむ)」をのせているそうです。



西条まつりのフィナーレを飾る、秋季例大祭の太鼓台の奉納。


毎年10月17日は飯積神社の例大祭。10月14、15、16、17日(石岡神社祭礼14・15日~伊曽乃神社祭礼15・16日~飯積神社祭礼16・17日)とつづく西条まつりのフィナーレの日です。

飯積神社祭礼は、下島山、船屋、飯岡、大生院地区の氏子によって11台の太鼓台が奉納されます。17日の早朝、太鼓台は神社前で宮出し後、氏子中13ヶ所の神楽場を回りますが夕方再び神社前の川原に帰ってきて、宮入り前にそこでかきくらべがおこなわれます。

秋季例大祭 太鼓台11台の奉納かきくらべ
10月17日に神社前でおこなわれる太鼓台かきくらべ。



見ものはここ飯積神社の祭礼が発祥といわれる太鼓台の一斉差し上げ。横一線にならび一斉に差し上げるものでその迫力に感動します。

これにより、一気に祭りは最高潮に達します。



大切な氏神さまを後世に受け継ぐために。私たち大人の役割。

遠い昔、十城別王(ときわけのみこ)が伊予国を開拓した際、創祀した飯積神社。十城別王は伊曽乃神社(同市中野)の祭神、武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)の孫です。

とっても古くからある神社です。そして長い歴史の中にはそれを守り伝えてきた人々の営みを思います。

大切なものとして後世につなぐ役割が私たち大人にあります。

あなたの氏神さまは?氏神神社とは、自分が居住する地域の氏神さまをお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する人々を氏子(うじこ)と言います。調べてみるといろいろわかると思います。


(文責・加藤義行)



飯積神社
〒793-0006愛媛県西条市下島山甲1883

TEL:0897-55-2954



《参考文献》

・『飯積神社略記』(飯積神社発行)
・『稲穂暦』(飯積神社社務所編)
・『西条の歴史かるた』(西條史談会)
・『神道いろは』神社本庁教学研究所監修(神社新報社)



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